20年前、大学を卒業してグラフィックデザインを勉強するため、1年制の学校に入学した。4月に入学して、7月に交通事故にあって、グラフィックデザインを系統的に学ぶということはそれっきり叶わなくなった。
今はフリーでWEBディレクションや、UI/UXのデザインで日々の糧を得ているわけだが、もろもろのどさくさで紛れ込んだ印刷屋やデザイン事務所で、これらの技術を身に着けていったように思う。身に付けられているのか日々疑わしいのだが。
デザインを学び始めた頃、ちょうど精神の不調が露見しはじめたころで、たった3ヶ月通っただけだが、苦しかった思い出しかない。学校が苦しいというわけではなく、生きていることが辛かった。そんな理由で、若者デザイナの専売特許的な向こう見ずで自由なデザインをしてこなかった。
交通事故で生死の端境から生還して、自分のエネルギーが向かったのはデザインではなく小説だった。書き上げられたら死んでもいいとものすごくピュアに思っていた。文筆に於いてなんの基礎なく、勢いだけで「俺は書ける」と思っていたので、その後かなり苦労したし、まだ苦しんでいる。
デザインに於いて、時給千円と幾ばくかの仕事をぎりぎりこなすことが精一杯で、デザインで何を表現しようとかいう話ではなく、何をやってはいけないかばかりを考えていた気がする。
前置きが長くなったが、最近片頭痛の新薬をためして、とても体調がよく、心身のパフォーマンスがあがってきている。何か新しいことをやってみようと思って、SUZURIというサイトでTシャツやらもろもろを作ることにした。制約を設けず、小説のようにシリアスになりすぎず、有り体だが表現を楽しもうと思った。
ユニクロじゃあるまいし、待ってればお客さんが商品もってレジに来てくれるとでも思ってんのと妻に言われた。妻は元アパレルの販売員で、関西圏では名のしれた鬼店長だったということだ。というわけで、よかったら見ていってください。
ファンな方→おんちょんのお店



シックな方→atBlue

